top of page

​私は春を知らない

 

 

 

知らないままで 何も恐れず過ごした

​時は過ぎ経ち 目には見えぬ傷つくった日々よ

ただ繰り返し 同じ景色、歩く帰り道

行き着く先に 後向きに進んだ船を見ていた

我忘れる為、今宵に酔い

夜風に乗った あの花の匂い

瞳閉じて あの頃の記憶を想い返す

吹き荒ぶ 花弁は踊るよ 広い砂の上で

追いかけた 私の目に映る背中は語っていた

彷徨いながら教室の壁にもたれかかった時

どうしようもなくて 慣れない気持ちが心を埋め尽くしていた

ぼんやりと世界が滲んでゆく

未だ見たことない無名の色

気付けば陽が落ち、やがて景色は

夜に染まる

吹き荒ぶ 花弁は踊るよ 広い砂の上で

語り出す あの人の背中は二度とは見れない

溢れ出す大粒の涙が 私を惑わしてゆく

窓から見える青い空を眺める私でした

薄紅の花弁がひらりと舞い散ってゆくのでした

​作詞・作曲/松浦優斗

bottom of page